受肉刑 草稿25

ずっと床に倒れ伏して悶絶してはいたが別に意識ははっきりしていたので、親父と妹の命懸けのどつきあいは一部始終見ていた。

  はっきりいって双方とも人類の限界をあっさり無視していた。親父の急加速・急減速は機械のように精確だったし、妹は内臓破裂してるのにフローリングを砕く勢いで蹴りを放っていた。もっと痛覚を大事にしろと言いたい。

  親父の動きは、妹には瞬間移動のように見えたのだろう。網膜の情報は、眼球運動の或る位相においては脳に送られない。親父は妹の眼の動きからその位相を読み取り、タイミングを合わせて仕掛けたのだろう。

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