受肉刑 草稿14

私の異変を察知して、彼岸からあっさり蘇った敵性体に攻撃を仕掛ける護衛アンドロイド。しかし、がくん、と唐突に動きがぎこちなくなる。少女人形がそちらを指差し、小刻みに指を動かす。と、動きの鈍いアンドロイドの周りに幾つもの火花が発生し、完全に停止。更に足元から血塗れの長髪が全体に絡みつき、締め上げ、解体し、最終的には完全なスクラップにされてしまった。

「……つまり、毛髪を担体にして血中の分子機械の適用範囲を拡張した?私が行動不能なのも、神経ハッキングか」

「ご名答。ついでに言っておくと、さっきの火花は炭酸ガスレーザーよ」

「成る程。単なる罠としての擬死モードではなかったということか」

  呼気の排出を止めて、静脈血から収集した炭酸ガスを圧縮して励起したのだろう。体温程度でも、口径を絞ればレーザーの威力はそれなりになる。

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