受肉刑 草稿11

位置エネルギーを運動エネルギーに変換しながら突進。人間の視覚系なら消えたように見えるが、敵——自律戦闘機械群——には通用しないだろう。あたしがまともに被弾していないのは、狙いを付けにくいように重心を極限まで下げたからだ。

  敵集団の懐に飛び込んで長巻型超音波兵器を振り回す。拳銃弾程度では傷一つつかない高靭性装甲が、バターでも切るようにスパスパ切れる。何だか面白くなってきたので笑ってみた。

「あははははははははははははははは……!」

  勢い余って自分の髪の毛まで少し切り落としてしまい、少し凹んだ。

  取り敢えず百匹近くいた蜂型兵器も近くの壁の裏にいたヤモリ型兵器も地面と同化していた迷彩機能を搭載したやつも含めて全機撃破完了。人間の感覚器でもこれくらいは出来るのだ。……流石に疲れた。筋肉痛ってどんな感じなんだろう。

「!」

  何かを感じて、長巻を構えてしゃがみながら振り向いた。視界に飛び込んできたのは——対戦車ミサイルだった。

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