友人の論文が載ったので紹介してみる

Seasonal reproductive cycle in relation to tolerance to high temperatures in the terrestrial slug Lehmannia valentiana

Hiroko Udaka, Midori Mori, Shin G. Goto, Hideharu Numata

Invertebrate Biology 126 (2), 154–162.
doi:10.1111/j.1744-7410.2007.00085.x

大阪に住むチャコウラナメクジ Lehmannia valentiana (外来種)が冬に繁殖するのは、卵が夏の暑さに弱いからではないか?という話です。

これだけだとなんなので Abstract も掲載。

Seasonal maturation of the gonad (hermaphrodic gland) was examined in the terrestrial slug Lehmannia valentiana in Osaka, Japan. The ratio of the gonad weight to body weight was low in June–September, rapidly increased in October, and gradually decreased thereafter. In May–September, most slugs had only spermatogonia and spermatocytes, and all slugs had mature sperms in October–April. The oocyte size increased in September and large oocytes were observed in late October–April. Under natural temperature and photoperiodic conditions in Osaka, slugs laid eggs in early November–May. Therefore, this species reproduces from late autumn to spring, in contrast to many terrestrial slugs. In January–early February, however, the number of laid eggs was small and oviposition activity showed a bimodal seasonal pattern. In contrast, the hatching pattern was unimodal and most hatching was observed in spring. After a 1-h exposure to 33°C, the survival rate was 100% in juvenile slugs but 0% in eggs. Although hatching success was >85% at 15°–20°C, no eggs hatched when they were maintained at 25°C. The heat susceptibility of eggs in this species may be one of the key factors restricting oviposition from late autumn to spring.

直訳してみる。
「季節性の性腺(hermaphrodic腺)成熟が、日本は大阪の陸生ナメクジ Lehmannia valentiana にて実験されました。体重に対する性腺重量比は6-9月で低く、10月に急上昇してその後次第に降下しました。3月から9月にかけて、殆どのナメクジは精原細胞と精母細胞のみを持ち、10月から4月にかけては全てのナメクジが成熟した精子を獲得しました。卵母細胞のサイズは9月に増加し、大きな卵母細胞は10月から4月まで観察されました。大阪の自然な温度と光周期の条件下にて、ナメクジは11月上旬から3月まで産卵しました。従って、多くの陸生ナメクジとは対照的に、本種は秋深くから春にかけて繁殖します。しかしながら1月から2月上旬にかけて産卵数が少なくなり、産卵行動は二山の季節性パターンを示します。対照的に孵化パターンは一山であり、最大孵化率は春に観察されました。33°Cに1時間曝露後、ナメクジ幼生の生存率は100%でしたが、卵は0%でした。15°から20°Cで孵化成功率は85%を超えましたが、25°Cで維持した状態では卵は全て孵化しませんでした。本種において高温感受性は秋深くから春にかけての産卵において鍵となる制限要因の一つと考えられます。」

別刷りを貰えたらもうちょっと詳しく紹介します。
日本人の英語は訳すのが楽だなあ。(涙)

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